教室を抜ける乾いた風。

窓辺に吊るした花々が、風にあたって揺らめいている。

陽の光りを浴びて、ゆっくりその身をやつしていく。

少し離れたところで作業をしていても、

風の通り道にはバラの香りがふわり漂う。

生花の扱いは難しい。まるで冷蔵室の野菜と一緒。

毎日コンスタントに、手を替え品を替えしてしてメニューを考え

買い足し、使い続けねば鮮度が保てない。

回転の悪い現状では、一人暮らしの鍋パーティみたいなものか。

沢山の種類で愉しみたいけど、結局ロスが大きい。

 

またドライフラワーにするにせよ、傷んだ花を乾かしても、

花びらがぽろぽろ取れやすかったりして締まりがない。

結局、生花としても扱える段階で、

ある種のみきりをつけてドライフラワーにしないとならない。

 

そういえば、この間食べた中華

イカとホタテ、スナップエンドウの炒めもの。

「イカもホタテも刺身用だから」と店のお母さんが言ってたな。

良いものを加工することで、より良いものにする。

 

このドライフラワーたちが日の目を浴びる日が来るよう

こつこつとできるコトを重ねて行かねば。


29 October 2012 | blog | コメント

12_10_26の仕入れ

フェノコマ

なにせカッコいい花。シルバーを宿した赤〜ピンクの花弁で

まるで作り物のようですらある。男性ウケしそうなピンク。

 

コニカルイエロー

観賞用トウガラシ、コニカル○○。こちらオレンジや黒に比べると

比較的香りの中にトウガラシ的な刺激臭(というか物質!?)を

多く含んでいるようにも思います。青みがかかったスパイシーな香り。

 


26 October 2012 | works, 仕入れの花々 | コメント

実りの秋

ガマにバラの実、ウメモドキ、コニカルにビバーナム・ティナスほか。

僕が鳥なら、冬を前にした たいそうなご馳走となる。

フレッシュあり、半分ドライのものあり。

実ものと一括りにしても、その表情は実にさまざま。

タンブラーやガラスポットに積層にしても愉しげです。


26 October 2012 | blog | コメント

UOMO12月号

24日発売、伊勢谷さん表紙の男性誌に

「ボタニカルライフのすすめ」という企画で

取り上げていただきました。

 

お時間あるときにでも、ご一読下さいませ。

 

 


25 October 2012 | works, 掲載情報 | コメント

12_10_24の仕入れ

黒ホオズキ

季節を外した出物に、思わず手が伸びる。

シックなつぼみと淡い紫の花の対比も面白い。

ナス科の1年草でハエを忌避させる成分を含むという。

 

メガネヤナギ

葉が反るように丸まり、眼鏡のような様からその名がついた。

くるりくるりとしたシルエットでアレンジが愉しくなりそうです。

柳の仲間はみんな強いからそのうち、

根っこが生えてきてくれるんじゃないかと期待してます。

どんな風に枝分かれして育っていくんだろう。

 


25 October 2012 | works, 仕入れの花々 | コメント

晩白柚、膨らんでます。

目黒川沿いで見つけた晩白柚。

露地物は通常1月中旬、年を越してから出荷されるそうなので

これもまだまだ食べごろとはほど遠いと思います。

 

が、なんとも魅力的なシルエット。

 

実際は皮が厚いばかりで食べるとこ「少なっ」ってなものですが、

白皮は砂糖で煮て砂糖漬けやジャムにもできるんですね。

今シーズン手に入れたらちょっと試してみたいと思います。

うーん、それにしてもいい色味です。


24 October 2012 | blog | コメント

赤のブーケ

昨日は1件、赤をテーマにした撮影に協力しました。

無事に撮影を終えて残りの花材で紅白のブーケをひと組み。

バラにコスモス、ガーベラにケイトウ、

種類は違えど黒みを含んだ赤い花びらはどれも、

しっとりとしたベルベットのような肌触り。

 

白も普段はあまり使わないトルコ桔梗やカラーを。

 

赤はコーディネートなどでも小物のポイントに入ってる程度で

これまであまり着てこなかったんですが、

かたちと色味に惚れて今シーズンは赤いニットを一枚購入済み。

ニュアンスを含んだ赤、気になってるようです。



20 October 2012 | blog, Bouquet | コメント

看板を作ってみました。

Google mapなどで住所を入力しても正確に位置情報が出ず

おまけに建物はファサードその他が改装工事中のため、

「まさか」とスルー、その結果、迷われる途方に暮れる

という方が少なくないので、建物の入口にこんな板を置きました。

 

デザイナーさんがディテールまで詰めて作ってくださったフォント、

その魅力がさっぱりいきてない手描きで申し訳ないかぎりですが

一応、目印です。置いてある時は基本的に教室におります。

 

僕自身、出かける際に置いてある事をまだまだ忘れがちですが、

しばらくこれでやってみようかと。

 

宜しくお願いいたします。

 


19 October 2012 | blog | コメント

交点

本日の仕入れ分を水揚げする前にすでに並ぶ花材の整理をしていたら、

一本のフリージアに目が止まりました。

まっすぐ延びた葉と交わる茎、直下に枝分かれがあり若芽をつけている。

そのバランスのよさに見とれて、いけました。

凛と立ちのぼる葉の緊張感に、クラシックなクルメケイトウ。

切り詰めたフリージアの花は横へ展開し茎の流れを下支え。

 


19 October 2012 | blog, IKEBANA | コメント

12_10_17の仕入れ

実のものを中心にあれこれと。秋のみのりは今だけ今だけ。


18 October 2012 | works, 仕入れの花々 | コメント